クロールの息継ぎが上手くいかない理由と解決のヒント

クロールの息継ぎが上手くいかない理由と解決のヒント

これから水泳を始めたい!
そんな方たちの最初の目標となるのが
クロール25m
しかし、大きな壁となるのが、息継ぎ(呼吸)動作

上手く息が吸えなかったり、
水を飲んでしまったり...
どうすれば、上達できるのでしょうか?

今回は、皆さんが苦戦するパターンと、その課題を解決するヒント(練習方法)をお届けします。

クロールの息継ぎが上手くいかない理由そもそも、呼吸ができない。

クロールの息継ぎが上手くいかない理由息が吐けていない

意外と多いこちらの理由 「息が吐けていない」
そりゃそうです。息を吐かなければ吸えません。
しかし、水泳をしている最中では、このシンプルなことができなくなる(混乱する)事が多いのです。
陸上では当たり前のことですが、なぜ水泳ではできなくなるのでしょうか?

クロールで息が吐けていない理由息を吐くのがもったいない

これは、気持ちわかりますね。
まだ水泳に慣れていない段階では、
陸上の様に安全に息を吸える確証がないので、
「少しでも温存しておきたい」 という心理が働くのだと思います。

ここで質問です。ランニングする時に、息を吐かずに止めたまま走る。
息が苦しくなったら息をちょっと吸うだけ。
ちょっと吸ったらまた止める。
これを行ったらどうでしょうか?
恐らく、苦しいはずです。それと同じ原理です。

クロールで息が吐けていない理由息を吐くタイミングがつかめない

こちらは、リズム感と言えます。
どのタイミングで息を吐けばいいの?
逆に吸うタイミングは?

この部分で混乱してしまうケースも意外と多いのです。タイミングが合わなくて、水を飲んだら嫌ですもんね。

クロールで息が吐けていない理由「息を吐く」 意味が分からない

上手く言語化できませんが、「水の中で息を吐く」
この行為自体がイメージできない方が一定数います。

呼吸で息を吐くことが当り前すぎて、
逆に意識できないのです。
幼児期のお子様やご高齢の方に多い印象ですね。

そもそも吐くことだけを意識したことがない。
「息を吐くって何?どうやって?」

自分は出来ているつもりなので、
指摘を受けても分からない。
「え、私吐いてるけど何を直せばいいの?」

この様な状態に陥ることが多く、ここで苦戦してしまい、なかなかクロールが上達しないケースが多いですね。

この問題は、「風船膨らます様に」 と表現をすると案外解決します。

クロールで息が吐けていない理由クロールの呼吸は口から?鼻から?

あるあるです。どっちで息を吐くのが良いの?
結論から言いますと、【口から吐く で良いです。

この論争が起こる理由はシンプルです。
水慣れや初級のクラスでは、最初にバブリング (鼻からブクブクパ) を習得してから、徐々に口から吐くに移行していきます。
「鼻から吐く」を吐きに行う理由としては、まだスイミングになれていない人に対して、鼻に水が入り込むのを防ぐためと言えますが、この説明がないまま口呼吸に移行するため、水泳初心者の方には「鼻呼吸と口呼吸2つの選択肢」が与えられるわけです。

さて、シンプルに考えて下さい。
長い距離を走る時、鼻呼吸で行けますか?
殆どの方は口呼吸に変わると思います。苦しいので。
水泳も同じです。口で呼吸したほうが、自然に吸えます。
故に、口呼吸で大丈夫です。

この補足を入れてあげると、息が吐けない問題を解決できることがあります。

クロールで息が吐けていない理由息が上手くできない時は何すべき?

呼吸(息継ぎ)自体に課題がある場合、
ビング (口でブクブクぱっ!) を練習してあげると良いです。
この時、顔を付けている時に息を吐き、上げたら息を吸う。
この様に意識付けしてあげると解決できます。

👆ボビング(呼吸の練習)

クロールの息継ぎが上手くいかない理由2.腰を反ってしまう

もう一つ大きな課題が「腰が反ってしまう問題
この問題を解決はとてもシンプルで
けのび姿勢」を意識してあげる事です。

例えば、呼吸の練習を行う際には、
壁に捕まって呼吸動作を行わせますが、
この時に「耳の後ろ」と「」をくっつけて行う事
これらがポイントとなります。

理由は頭が上がると人間は沈んでしまうからです。

👆耳の後ろと腕がくっついた「キレイなけのび」
👆耳の後ろと腕が離れた「崩れたけのび」

体が沈んだ状態で息を吸おうとする場合、
「水を飲みたくない」「確実に息をしたい」
という意識が強くなりすぎるため、
腰を大きく反って呼吸をしていまいます。

そのため、常にけのび姿勢を意識させること大切です。

クロールの息継ぎが上手くいかない理由3.同時進行ができない

呼吸のタイミングはOKだし、息もできる。
けのび姿勢もキレイだし、浮かべる。
別々ならできるけど、一緒行うとうまくできない。
これは幼児期や小学校低学年の子ども達にはあるあるの現象です。

いわゆる運動神経が未発達の状態なので、
「ちゃんとやって」と言っても難しいのです。

👉幼児期における運動神経の発達とそのサポート方法 | 品川区・杉並区・江東区・横浜市のスイミングスクールスイサポ

この課題を解決するためには、
1.バタ足・呼吸(ボビング)・けのび・クロールの腕の動きこれらを別々に確認していく。
2.4つを統合する。
3.また4つに分解して行う。
このサイクルをひたすら反復させています。
練習メニュー(内容)も固定で良いので、とにかく反復です。


まとめ

今回は、クロールで上手く息が吸えない理由と解決のヒントをお伝えしていきました。
ご家族で練習していくときの参考にして頂ければ幸いです。

もちろん、パパさん、ママさんで練習していくのには限界があると思います。
いろいろ試してみたものの、やはりうまくいかない。
そう感じた時は、ぜひスイサポの個人レッスンを検討してみて下さい。
相談やアドバイスだけでもOKです♪

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